【医薬品業界】武田薬品、大塚ホールディングス、アステラス製薬、エーザイのCSR
最近では、iPS細胞でノーベル賞を受賞した山中教授の記事が話題になりましたが、人類にとって健康長寿できる日が間近に迫っているのかもしれません。特に、国内では少子高齢化の時代に突入し、シニア層への需要をいかに取り込むかが企業成長における大きなテーマになってきています。最近では日本政策金融公庫のシニア向け企業資金を利用して、シニア自ら起業をするケースも増えてきているそうです。ただ、アクティブなシニアが増える一方、健康に関して心配する高齢者の方々も増えてきています。今回は国内需要が高まっている医薬品業界を取り上げます。(2012年10月18日作成、2015年1月25日追記)
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武田薬品工業
大塚ホールディングス
アステラス製薬
エーザイ
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CSR活動の活性化が業界の進化に繋がる
医薬品業界では国内需要だけに頼ることなく、海外市場、特に新興国への販路を拡大している状況です。最近ではM&Aを通じて、海外企業を買収して規模を拡大しているメーカーも多いようです。そのような中、各社のCSR活動をみると、やはり薬品づくりにおいての社会的課題に取り組んでいる企業が多いようです。
医薬品の歴史を辿ると、医学の父と呼ばれる偉大なギリシャの医師ヒポクラテスは、ヤナギの樹皮を鎮痛・解熱に、葉を分娩の痛みの緩和に用いたと言われています。武田薬品工業では京都薬用植物園で100種類以上の絶滅危惧種を栽培するなど生物多様性を意識した活動をしています。また、エーザイでは途上国への医薬品アクセス向上に取り組むなど、新興国への社会貢献活動などを積極的に取り組んでいるようです。日本に限らず世界各国での社会貢献活動に積極的に取り組む企業を応援したいのですね。
医薬品業界CSR分析
社名 | 武田薬品工業 |
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売上高・営業利益・従業員数 | 売上高 1兆6,916億円 営業利益 1,392億円 従業員 31,225名 |
商品 | ベンザブロック、アリナミン、武田漢方便秘薬、ニコレット、ボラギノール、ビオフェルミン |
特長的なCSR活動 | 京都薬用植物園 |
活動内容・実績 | 75年以上にわたって薬用・有用植物の研究を続けており、2012年時点で100種以上の絶滅危惧種を栽培するなど植物多様性保全に注力。 |
CSRJAPAN掲載 | 有 |
CSRJAPANランキング | 2014 総合ランキング 80位, 業界別ランキング 10位 2013 総合ランキング 26位, 業界別ランキング 4位 2012 総合ランキング 37位, 業界別ランキング 3位 2011 総合ランキング 12位, 業界別ランキング 3位 |
社名 | 大塚ホールディングス |
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売上高・営業利益・従業員数 | 売上高 1兆4,527億円 営業利益 1,987億円 従業員 28,288名 |
商品 | ポカリスエット、オロナミンC、カロリーメイト、ファイブミニ、ソイジョイなど |
特長的なCSR活動 | がん患者支援ホームページ |
活動内容・実績 | がん患者とその家族が直面するさまざまな悩みを解決できるようなウェブページを作成し、Q&Aを紹介している。大鵬薬品での活動。 |
CSRJAPAN掲載 | 有 |
CSRJAPANランキング | 2014 総合ランキング 157位, 業界別ランキング 20位 |
社名 | アステラス製薬 |
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売上高・営業利益・従業員数 | 売上高 1兆1,399億円 営業利益 1,168億円 従業員 17,649名 |
商品 | マキロンかゆみどめパッチなど |
特長的なCSR活動 | くすりづくりの絵本 |
活動内容・実績 | 数十年におよぶ壮大な開発ストーリーを、5分で読める絵本。 |
CSRJAPAN掲載 | 無 |
CSRJAPANランキング | 無 |
社名 | エーザイ |
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売上高・営業利益・従業員数 | 売上高 6,003億円 営業利益 711億円 従業員 10,419名 |
商品 | チョコラBB、トラベルミニシリーズ、ウコン21プラスなど |
特長的なCSR活動 | 途上国の医薬品アクセス |
活動内容・実績 | 「顧みられない熱帯病」に対して、創薬研究や薬剤の製造に取り組むことにより、途上国での医薬品アクセス向上を目指す。 |
CSRJAPAN掲載 | 有 |
CSRJAPANランキング | 2014 総合ランキング 168位, 業界別ランキング 23位 2013 総合ランキング 47位, 業界別ランキング 8位 2012 総合ランキング 75位, 業界別ランキング 10位 2011 総合ランキング 29位, 業界別ランキング 6位 |
※売上高、営業利益、従業員については「日経業界地図2015年版」日本経済新聞社編 参照。