CSR業界分析

あくまでも個人的な見解でCSRの業界分析を発信していきます!

【ホームセンター業界】DCM,LIXILビバ,カインズ,コメリのCSR

2012年からスタートした業界分析ですが、マクロ的なCSR活動分析に加えて、業界ごとのミクロ的な視点での活動分析を実施しています。4月に入り、新しく会社や学校に通い始めた方は今週末近くのホームセンターで布団や調理道具など購入している人も多いのでは?本当にちょっとしたものもあって便利ですよね。また、最近は物価高の影響もあってか、DIY素材・用品だけでなく、食料品なども購入する方も多いですよね。ただし、基本はスーパーやコンビニと扱っている商材の差がない分、「他社とどう差別化していくのか?」という点で、値段だけでない企業独自のCSR活動による差別化が必要になってくるものと思われます。(2013年1月9日作成、2016年1月9日更新)

 

ホームセンター業界のCSRレポート状況

DCMホールディングス
LIXILビバ
カインズ
コメリ

 

もっと業界全体として地域に密着したCSR活動に取り組んでほしい!

【ホームセンター業界】DCM,LIXILビバ,カインズ,コメリのCSR

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日本ドゥ・イット・ユアセルフ協会によれば、2011年度の主要40社のホームセンターの売上高は既存店ベースで前年度比2.7%増の2兆6,237億円。業界全体としてはデフレが続いている状況で他社との価格競争に置かれており、おそらくCSR活動における費用の捻出に苦労されていることは推測されます。
店舗を持つ企業全般に言えることですが、地域差を意識していない画一的なCSR活動を実施している企業も多く見られます。消費者視点に立てば、本来求められる活動は、やはり地域に密着した活動を進めることが大切なのではないでしょうか?そのことにより、地域での他社との差別化へと繋がっていくことと思われます。価格競争が厳しい業界ですが、一消費者としても、ぜひ地域に根付いた活動を積極的に進めていただきたいです。
中。

ホームセンター業界のCSR分析

社名 DCMホールディングス
売上高・営業利益・従業員数 売上高     4,307億円
営業利益   166億円
従業員数    4,203名
店舗数 559店
特長的なCSR活動 古着・廃食用油再資源化事業
活動内容・実績 松山市が企業と連携して行っている「障がい者による古着・廃食用油再資源化事業」の出発式が2011年7月1日に本社で実施。この事業は、ホームセンターやスーパーなどの店舗や公民館などで集めた古着と廃食用油をリサイクルする取組で、回収・分別は障がい者が担当。就労支援と市民の福祉・環境問題への意識向上を図る松山市の事業に賛同し、松山市内9店舗がサポート店として回収に協力。
   
社名 LIXILビバ
売上高・従業員数 売上高     1,681億円
従業員数    7,990名
店舗数 84店
特長的なCSR活動 地域への防災の取り組み
活動内容・実績 【1】スーパービバホーム岐阜柳津店~水害用救助ボードを2台常備~
【2】スーパービバホーム伊丹店~災害時に備えた受水槽を新設~
   
社名 カインズ
売上高・経常利益 売上高     3,695億円
経常利益   275億円
店舗数 187店
特長的なCSR活動 カルチャー教室
活動内容・実績 カリキュラムは30種類近くに達し、講師も地元のお客様、生徒も地元のお客様という地域密着の編成。若い主婦や小さなお子様と一緒の参加者が多く、全カルチャー教室の参加者は年間3万人。カルチャー教室の卒業生をサークル化し、さらに様々な支援を行うことで、より文化的ライフスタイルを提案。カインズ手づくり大賞も年々参加者が増え、現在では1,000点を超える応募。
   
社名 コメリ
売上高・営業利益・従業員数 売上高     3,355億円
営業利益   202億円
従業員数    4,528名
店舗数 1,150店
特長的なCSR活動 コメリ緑資金
活動内容・実績 日頃お世話になっている地域の皆さまへ感謝の気持ちをこめて、当社の利益の1%を継続的に緑の育成のために社会還元し、コメリの出店地域の緑化を進める社会事業として1990年に「コメリ緑資金」を設立。当初は緑化活動への助成が主なものでしたが、出店地域の広がりとともにコメリに期待される役割も変化してきたことから、緑化活動のみならず園芸農業分野における研究開発事業や広くは環境保全を目的とした事業、文化・社会振興へと支援の輪が広がり、「公益財団法人コメリ緑育成財団」「NPO法人コメリ災害対策センター」が地域と連携を図りながら豊かなふるさとづくりをお手伝い。
   

※売上高、営業利益、従業員については「日経業界地図2016年版」日本経済新聞社編 参照。